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2012.12.31  5世界タイトルマッチ

明けましておめでとうございます。2013年最初のブログです。

大晦日は5つも世界タイトルマッチがあって、ボクシングファンにとっては至福の一日だったと思います。しかも、番組の構成上、時間帯がずれていてどれも観ることができました。個人的には紅白歌合戦の矢沢永吉こと永ちゃんの歌が、内山選手の試合にかぶらなければ完ぺきでしたが(^_^;)

その中でも井岡選手と内山選手は、強豪相手に期待にそぐわぬKO勝ちで、やはり千両役者ですね。

最初に登場したWBAミニマム級宮崎亮選手VSポンサワン・ポープラムック(タイ)戦。宮崎選手は初めて観ましたが、前半の劣勢をよく盛り返し、あのタフなポープラムックを追い詰めたと思います。一階級、落としての試合で、パンチに力が入っていなかったということでしたが、タフな相手に効いたパンチを打ち、終盤、手数も衰えず、よくがんばったと思います。判定では二人のジャッジに大きな開きがありましたが、私は1ポイント差で宮崎選手の勝ちかな、見ていました。ただ、ちょっとジャブとストレート、特に右ストレートに磨きが欲しいなあといったところが正直な感想です。かみ合わない相手によってはボクシングをさせてもらえないケースも出てくるような気がします。まあ、それはともかく、一生懸命練習した成果がでてベルトを巻けて良かったと思います。

次にWBA世界ライトフライ級井岡一翔選手×ホセ・ロドリゲス(メキシコ)戦。こちらもさすが井岡選手という感じでした。相手も元世界王者の強豪でしたが、1Rのダウンから技術、パンチ力の違いがありましたね。ファンの期待に応えて、KOを狙いに行くファイトが頼もしいですし、右でKOしたいという思惑がありありの展開の中、その筋書き通りのKO劇が素晴らしい。井岡選手については、非常に繊細なステップに興味深々です。このたぐいまれなる無駄の無いステップが、まともに相手のパンチをもらわずに、かつ攻撃できるのではないかと考えています。また、力を100%入れないで、力のあるパンチを打てる、従って、バランスも崩れないし、相手のパンチも良くわかる、そんな印象でした。いずれにしてもすごいレベルですね。ローマン・ゴンザレスとやったら勝てないと思っていましたが、この階級であれば、畑中氏の解説じゃないですが、歴史に残るすごい試合になるのでは、と私も思います。

WBAスーパーフライ級、テーパリット・ゴーキャットジム×河野公平選手。この試合は、河野選手には申し訳ないですが、王者の防衛、河野選手引退、といった試合だと考えていました。もし、再戦したら河野選手は勝てるだろうか、とも思うくらい、実力は離れていたように思います。しかし、それでも一発のパンチが形勢を変えてしまうという、ボクシングの最高の醍醐味を河野選手が見せてくれました。あまりKO率の高くない河野選手ですが、やはりボクシングは恐いですね。王者が試合中に相手をなめてかかったと思います。試合中は、失礼ながらこれは前座で、はやく次の試合が見たいな、と思っていましたが、ファンの眠気を一喝してKO勝ちした河野選手に拍手を送りたいと思います。見ていないパンチは効いてしまうということを改めて感じました。河野選手も粘り強く戦ってきたかいがあったと思います。

WBCスーパーフライ級 佐藤洋太(協栄)×赤穂亮(横浜光)。この試合は、二人の不良っぽいキャラクターと試合前の舌戦から、当日の試合を盛り上げるのに非常に上手だったと思います。最初はそれほどでもなかったんですが、試合が近づくにつれ、段々、この試合、面白そうだな~と興行の戦略にのってしまいました(笑)。赤穂選手は、相当なワルガキのようで、初めて見る私でもその面構えから伺うことができました。ボクシングの魅力の一つが、こういった人たちの夢舞台にもなりえるということだと思っています。ケンカと試合はまったく違いますが、この両者の戦いは技術とか内容とかを抜きにして、とても楽しかったです。それにしても、佐藤選手はトリッキーでなかなか負けないチャンピオンかも知れませんね。リードするジャブが良いですし、近づいた時のアッパーにも切れ味があります。ディフェンスも良いと思います。ファンを意識してリスクを負う精神が嬉しいです。一方、赤穂選手のあのパンチ力は魅力で、ぜひ再チャレンジして、世界タイトルを獲って欲しいです。亀田兄弟とも試合を組んで、試合前から舌戦していき、ワクワクする対戦をして欲しいです(笑)。

大トリはWBAスーパーフェザー級 内山高志×ブライアン・バスケス(コスタリカ)。

無敗はもちろんのこと、一度もダウンしたことがなくKO率も高い。こういった挑戦者に真っ向から挑み、逃げないで倒しに行こうとし、相手のパンチが当たる距離で堂々と戦う内山選手。実に頼もしいです。しかし、内山選手の、今更ながらパンチの的確性に驚かれます。結局、この難敵もKOで仕留めてしまいました。あれだけ力強いパンチを持ちながら、一発では倒せないかもしれないと、連打を打つ練習をしていたとか。こういった作戦、準備も怠りなく、ワタナベジムが内山選手の良さを存分に引き出しています。このジムにあって内山選手も心強いことでしょう。次回は、ガンボア戦をぜひアメリカでやってほしいです。目の肥えたアメリカ大陸の選手も内山選手をみて、大いに関心をもつことでしょう。

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コメント

初めて書き込みします。時々拝見して、試合の描写力や、ボクシングを見る目の的確さに敬服しています。
 心からこのスポーツを愛していることや、理解を深めようとされていることが窺われます。
 私は観戦初心者ですし、ボクシングの経験もありませんが、身近にボクシングを学んでいる若い方を知っており、彼らを応援しているのです。
 今年もキョロさんの観戦記を楽しみにしています。

投稿: 日本海 | 2013年1月 2日 (水) 13時00分

日本海さん、初めまして。
コメント、ありがとうございます。とても嬉しいです。ボクシングは、ご存じのように選手が頑張っている割にはなかなか浮かばれないスポーツなので、私なりに一生懸命応援しています。
反面、選手と身近になれるスポーツという良い部分もありますけど。
良い試合でも更新しなかったり、気まぐれで適当に書いていますが、ご覧いただけるなら光栄です。
どうぞよろしくお願い致します。

投稿: キョロ | 2013年1月 2日 (水) 20時52分

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