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2013年8月

2013.8.18 WBC世界スーパーフェザー級 タイトルマッチ 王者三浦隆司×同級1位セルヒオ・トンプソン

KO率9割を超えるハードパンチャーの挑戦者トンプソン。世界ランキング1位。文字通りの最強挑戦者。

しかも敵地メキシコで世界タイトル初防衛戦を迎えた王者三浦隆司選手。これだけの要素をそろえて闘うというだけで、三浦選手の強心臓振りが伺えます。

さて、試合ですが、三浦選手の良さが存分に発揮されたと思います。持ち前のハードパンチ。世界ランカーでも1発でダウンを奪うパンチ力は魅力です。加えて、打たれ強さ。

あの内山選手からパンチを打たれても倒れなかった打たれ強さは、KO率の抜群な最強挑戦者のパンチでも倒れませんでした。

正確には、8Rに、多分三浦選手が狙い過ぎて見過ぎたところに、右フックを受けてダウンを喫しましたが、その回の内に回復し、むしろ反撃に転じていました。

6Rも同様に、ラウンドの前半に良いパンチを挑戦者から受けてしまい、あわやダウンかという劣勢に立たされましたが、その回の終盤に反対に左右のパンチを決めて、ダウンを奪ってしまいました。

この打たれ強さと回復力の速さは魅力です。

判定は、まあ、多少地元びいきかな、とも思いましたが、私はそれほど大きな開きはなかったように感じました。

トンプソン選手もさすがに、ハードパンチを何発か決めていましたが、三浦選手の打たれ強さと、たくみな防御が上回った印象でした。

三浦選手について、目に付いたのは、クリンチの間際に短いパンチをコツコツ当てていたこと、クリンチを自らほどいて攻撃していたこと、の二つです。

多分、トンプソン対策として、随分練習してきたのではないでしょうか。

特に敵地では、勝つためにきわどい戦法を使う選手が多い中、日本人選手は綺麗すぎると言いますか、もう少しアグレッシブに行って良いんじゃないかと、常日頃、考えている私にとっては、三浦選手がクリンチを振りはらって、ショートアッパー、フック、小さなボディーブローでしつこく攻撃する姿が嬉しかったです。

その他には、相手のジャブの対策ですね。これも目を引きました。右手のパーリング、バックや左右に頭を動かして避け、驚くのは前に出てかわす動きでした。このハードパンチャー相手に良くできるなと思いました。あわよくばカウンターを狙うということかも知れませんが、一発もらったら終わるかも知れない相手に、これはすごいと思いました。

3-0の判定勝ちでしたが、陣営とすれば想定内の試合運びで、終わってみれば完勝といった結果ではなかったでしょうか。

三浦選手は、このハードパンチ、打たれ強さと回復力、そしてスタミナに度胸、帝拳というバックアップがありますので、この先、結構、防衛を重ねていくように思います。

ともかく、敵地でコンディション作りも大変だったと思いますが、三浦選手、ナイスゲーム!おめでとうございました。

最近の帝拳ジムの選手は、目の肥えたファンの多いメキシコやアメリカなどで行う試合が増えて、しかも、TVとはいえ生中継で観戦できるので、実に嬉しい限りです。

こうなると、選手もごまかしが効きませんので大変ですが、反対に世界中から本物のチャンピオンという称号が与えられることになると思います。

山中選手、帝拳ジムではありませんが内山選手、井岡選手などもどんどん海外で試合をして、本物のワールドチャンピオンだという称号をもらってほしいところです。

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2013.8.12 長谷川穂積 ×ヘナロ・カマルゴ

この試合も、メインイベントの山中選手同様、1RKO勝ち。

お見事でした。

以前の強烈なパンチ、とくに左のダブル、トリプルがシャープで強かったと思います。

短い距離で、あれだけのパンチを打ち込むことができるのは、大きな強みですね。

後は、解説の浜田さんの言うとおり、出入りのスピードも良かったし、ためらいが吹っ切れて強い長谷川選手が戻って来た感じでした。

ただ、ちょっと気になったのは、若干、相手のパンチをもらう場面があったことです。

まあ、まともに受けてはいませんでしたが、世界タイトルとなると何となく気になるところです。

打たれ強い長谷川選手ですから、こちらが効いてしまう前に、相手を倒せば・・・・ということかも知れません。

バンタム級時代もそんな感じで打ち合っても、ほとんどの試合を制してましたから。

いずれにしても、これで、また長谷川選手の世界タイトルマッチを見たくなりました。

それほど、期待を抱かせる今日の世界前哨戦だったことは、間違いありません。

長谷川選手、お疲れ様でした。

今日は試合が早過ぎて、このブログの記事も短いものになってしまいました。でもこんな良い試合ならこのブログなどなくても良いくらいですね(笑)

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2013.8.12 WBC世界バンタム級タイトルマッチ 山中慎介×ニエベス

今日のチャンピオン山中慎介選手は、すごかったですね!狙い澄ましてのKO。格が違う感じです。

パンチ力、強い左、KOパンチ・・・

試合後のインタビューで、仕留めた左ストレートに対して、脇が甘いですね、というコメントにも余裕が感じられました(笑)。

山中選手自身が言っていたように、KOの前に決めた左ストレートで、ほぼ試合有り、といった感じでした。

よほど、効いたんだと思います。

左利きの挑戦者ニエベスが右構えになり、おぼつかない足取りでリングを回っていましたが、こうなったら、今の山中選手は止められないでしょうね。

私の受ける印象は、チャンピオンのパンチは、桁違いに強いには違いないと感じますが、それとともにスピードが速いです。

これだけ早くて強いパンチをもつ山中選手は、一流の王者でしょう。

世界挑戦する選手を次々に仕留めるチャンピオン。

向かうところ敵なし、ですね。

ぜひ、亀田兄弟と統一戦を見たいものです。

そして、その後、ロリー松下選手や、コンディションが整うなら、ボクシングの本場で、あのモレノ選手との対戦も見たいです。

モレノ選手の柔らかい防御と長いリーチ。

これをどうやって攻略するか、とても興味があります。

どこまで山中選手が、ハイテクニックのチャンピオンを追い詰められるか・・・

とても興味深々です。

ともかく、今日の勝利はすごかったです。

山中選手、素晴らしい試合をありがとうございました。

お疲れ様でした。次も大いに期待しています!

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2013.8.4 中日本新人王決勝戦 

今年2013年の中日本新人王決勝戦

刈谷市産業振興センターで開催の試合を観戦してきました。

野球に例えれば高校野球選手が甲子園出場をかけて戦う、その一生懸命さが共通しているような、ボクシングの新人王戦。

負けたら終わりといった中で、最後まで戦い抜く選手に声援を贈るこの大会のファンも多いと思います。

しかしながら、今年の中日本はこれといった目立つ選手が少ない、ちょっと期待外れの決勝戦でした。

そんな中で強いて挙げるとすれば、スーパーフェザー級にエントリーの中日ジム・藤本翔平選手でしょうか。(翔平という名前の当たり年?)

戦績は、10戦5勝2敗3分という、あまり勝率の良くない戦績の藤本選手ですが、5勝5KO。KO率100%です。

試合内容は、初回に相手の正面に立って一瞬動きが止まったところを、ワンツーを受けてダウン。初回だったこともあるのでしょうが、あまりダメージもなさそうで、3Rに逆転KO勝ちでした。

このKOパンチが実に綺麗なワンツーで、相手の急所のチンを見事に打ちぬき、10カウントのKO勝ちでした。相手の中川選手も起き上がろうとしましたが、足元も意識もおぼつかず、文句なしのKO勝利でした。ジャブが少ないのと、序盤に相手のパンチを簡単に食い過ぎるところは課題かと思いますが、前回に引き続き、ワンパンチで相手を倒す威力が魅力です。今日のKO勝ちで11戦6勝6KO2敗3分と勝った試合のKO率100%キープです。

その他で、特徴のある選手としては、スーパーバンタム級の鈴鹿ニイミ・森泉正巳選手。戦績は5戦4勝4KO1分とこれまた勝ち試合のKO率は100%。この選手はともかく技術は度外視のブンブン丸といった選手で、見るからに一発のパンチで倒しにかかる戦法です。この選手もジャブなしで、防御も何もなくいきなりふところに飛び込んでパンチを振りまわします。変則的で、もちろん当たればダメージがすごそうですし、逆にパンチも良くもらいますが、スタミナを生かした手数も多いので観ている方としては目が離せないスリリングな試合が期待できます。今日は判定勝ちでしたが、これで戦績は6戦5勝4KO1分と負けなしです。

最後にもう一人。スーパーフライ級の中日ジム・小松篤史選手。戦績は11戦3勝1KO7負1分とパットしませんが、この戦績だけではあなどれない選手です。

番外で(笑)、ウェルター級のタキザワ・田岡大選手。4戦4勝(3KO)で、前評判は良かったのですが、今日の試合は戦績とは裏腹に良いものが少ない試合内容でした。調整不足でしょうか。スタミナ切れと、ほぼワンパターンの攻撃でしたが、何とか逃げ切った試合でした。西軍代表戦では、本来の力を発揮してほしいところです。

という訳で、印象に残った選手をピックアップしましたが、いずれにしても今の段階は、全日本に向けてはもう少し、レベルアップが必要な気がいたします。

試合内容はともかく、今日出場の選手の皆様、お疲れ様でした。

では、最後に本日の試合結果です。(戦績は試合前のもの)

フライ級4R 

×棚瀬大(緑)3戦2勝1敗 判定 ○ユキヤ英(カシミ)4戦2勝1敗1分

スーパーフライ級4R

×橋本健太(HEIWA)9戦4勝(1KO)4敗1分 判定  

               ○小松篤史(中日)11戦3勝(1KO)7敗1分

バンタム級4R

△大池正人(大一スペースK)3戦2勝1分 ドロー 

               △安藤光(西遠)8戦5勝(3KO)3敗

スーパーバンタム級5R

○森泉正巳(鈴鹿ニイミ)5戦4勝4KO1分 判定

               ×星山徳法(富士)6戦4勝1敗1分

フェザー級4R

○水野孝亮(緑)8戦4勝2KO3敗1分  判定

               ×踊瀬恵輔(タキザワ)8戦3勝4敗1分

スーパーフェザー級5R

×中川祐輔(市野)7戦4勝3KO2敗1分  3RKO

               ○藤本翔平(中日)10戦5勝5KO2敗3分

ライト級

×白川亮(トヤマ)11戦5勝2KO4敗2分   判定

               ○青木クリスチャーノ8戦5勝3KO2敗1分

スーパーライト級

×山口鉄也(蟹江)1戦1勝  判定  

            ○暮林達雄(三津山)3戦3勝2KO

ウェルター級

×曽我部マルコス(松田)10戦3勝3KO6敗1分 判定

          ○田岡大(タキザワ)4戦4勝3KO

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