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2013年12月

2013.12.3 IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 王者高山勝成 ×挑戦者シルバノ

高山選手、日本での久しぶりの試合でしたが、見ごたえのあるタイトルマッチだったと思います。

チャンピオンを奪取した前回の国外での試合もそうでしたが、実に良く動いて手数もフルラウンド衰えないのが素晴らしいと思います。

あれだけ足を使い、体も動かし、頭も降れば、どれほど練習を積んだとしても終盤、失速するのが普通だと思います。ましてや、世界タイトルマッチで、対戦相手も強い選手と戦う中でのこのスタミナには素直に脱帽です。

また相手を見る目と言いますか、パンチをかわす防御と言いますか、これが飛びぬけているという印象です。これだと相手の選手もなかなかパンチを当てづらいんじゃないでしょうか。攻撃していても、決して正面に立ったままにならないのも良いですね。口では簡単ですが、なかなか12Rこれを続けることは難しいものですが、いとも簡単にやってのけるあたり、相当な練習を積んでいると思います。

動きながらパンチの当て勘も素晴らしい。コンビネーションも、ワンツー、ボディブロー、アッパー、オーバーハンドのクロス、フック・・・上下の打ち分けと、本当に多彩で、相手はやりにくいだろうな、と思いながら観戦していました。

時折、パンチをもらう場面がありましたが、すかさず反撃に出る意識の高さも、前に出る勇気もチャンピオンに相応しい選手だなと思います。

12Rの内、どうかなと思ったのは2Rあたりに、唯一、ボディーブローを受けて効いたようなしぐさをした場面がありましたが、そのほかは、安心して観ていられた試合でした。その唯一とも言えるピンチも、ゆっくりサークリングしながら一息いれるところにも余裕を感じました。

確かにKOはできませんでしたが、判定で一方的に勝ちを確信していた終盤でも、逃げようとしないで倒しに行こうとする姿勢は、一流のプロのボクサーだと思います。

もうひとつ、特筆したいのは、パンチの強弱ですね・・・

強弱の使い方がとても素晴らしいと思います。パンチを軽く打ちながら自分の距離とタイミングをはかり、相手を観察しながら、打ってきた場合は、すかさずダッキングして、打ってこないと見るや否や、空いたスペースに強いパンチを打ち込む・・・

昨日、WOWOWでも放映されていましたがミドル級のゴロフキンを思い出させる上手な打ち分けでした。今後、このゴロフキンや高山選手のような強弱のパンチを武器にする選手が、おそらく目に見えて増えてくるでしょう。思うに高山選手は、ゴロフキンのボクシングを相当研究しているのではないでしょうか。

繰り返しますが、高山選手の素晴らしさは、12ラウンド休まず!動き回り、手数も繰り出し、上下左右に体を動かし、頭も動かす。スタミナが並み外れてすごい。パンチは多彩で、コンビネーションも多彩。体のスピードも、パンチのスピードもあり、攻撃と防御感が優れている。

勇気があって、打ち合いにも挑む。

う~ん。強いて弱点を言えば、一発のパンチが不足しているくらいで、申し分ない王者だと思います。

ハイレベルなテクニックで試合をコントロールして、見事に防衛に成功した高山選手。おめでとうございます。

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