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2014年4月

2014.4.4 IBF世界バンタム級挑戦者決定戦

IBF世界バンタム級4位ランディ・カバジェロ×同級5位大場浩平

大場選手にとって乾坤一擲の大一番の試合に、今夜は名古屋から貸し切りバスで応援に駆けつけました。

大場選手は勿論、彼を応援してきた私たちファンは、随分前から待ちに待った世界タイトルマッチへの切符が、ようやく手の届くところまでやってきて、長い間、どれほど厳しい練習、過酷な減量に耐えて来たかを振り返り、今日の試合をとても感慨深く迎えたのでした。

それにしても、ランディ・ガバジェロ選手は、強い選手でした。20戦20勝12KO無敗。

ただ、無敗とは言え、オーソドックスを得意とする大場選手。KO率も6割とそれ程驚異的ではないアガバジェロ選手に、ひょっとしたらひょっとするかもと、正直大きな期待をしておりました。

しかし、大場ファンとしては、こんなことを言いたくはないのですが、初回のガバジェロ選手が放った、大場選手へのショートのカウンターがすべてのレベルの違いを表していたような気がします。

大場選手が狙いにいったワンツーに対し、見事に狙い澄まし、タイミングがどんぴしゃりの右カウンター。大場選手は思わずダウンをしてしまいました。

このスピーデイな大場選手の動きにあの右をカウンターで合わせる、そんな選手は世界広しと言えども、ほとんどいないと思います。早い動きの大場選手に対して、ほんのわずかなしかないはずのタイミングを狙って打つ・・・・言葉がありませんでした。

1ラウンドはゴングに救われましたが、私はとても強敵だと感じました。ロリーもツニャカオも強かったのですが、それとはまた種類の違う強さと言いましょうか、種類の違うレベルとでも言いましょうか・・・

とにかく、この選手は強い!という印象でした。

2ラウンド以降も大場選手の早いジャブをまともに受けず、頭を振ってかわしたと思えば、ジャブにジャブのカウンターを合わせていました。しかも、スピードも重さも大場選手を凌ぐジャブに見受けられました。

大場選手のジャブを見透かしたように返り打ちにするカウンター。これでは、ジャブも出せないし、苦戦するだろうと思った矢先、大場選手は接近戦に戦法を変えて行きました。

ジャブを控えて、接近してはボディーを決める。ここに活路を見出そうとしたのでしょう。しかし、ガバジェロ選手も多彩なコンビネーションで大場選手を攻め立てます。本当にパンチが重そうでした。

大場選手がグローブでガードした上からブンブン振り回し、左右のフック、アッパー、ボデイーが的確で、ガードしてても、大場選手はフラフラしてしまいます。多分、1ラウンドのダウンが効いていたんでしょう。

徐々にダメージが蓄積されてきて、それでも尚前に出て愚直にボデイーを攻めていました。反撃に転じても、ガバジェロ選手は思いパンチで大場選手にダメージを与えていきます。

大場選手にしては珍しくいろんなパンチを打たれ続けました。本当にテクニックと力のあるガバジェロ選手。でも、この試合に掛ける意気込みと気迫を大場選手からは感じました。

これだけ打たれても倒れずに攻めようとする姿勢に、心が苦しくなりました。普通の試合だったら、タオルだろうと思いましたが、誰もがどこまでもこの試合にかける大場選手を分かっていますから、なんとかしのいでスタミナのある大場選手が得意な後半勝負にならないかなどなど、いろいろな思いが交錯する難しい局面でした。

結果、8ラウンドでタオルを投入。残念でしたがやむを得ないTKO負けだったと思います。世界との壁を感じざるを得ない、そんな試合でした。

後で聞いてみたら、6ラウンドで勝負をかけて、もういっぱいいっぱいだったようでした。本人は、良いボディが入って、これから行ける、と感じていたようです。ところが自分が倒れていたと。後の記者会見で話していました。

相当意識がフラフラだったのかも知れません。

でも、大場選手は負けても、いつものようにファンに感動を与えてくれました。若く勢いがあった時に、あるいは対戦相手が組みやすい相手であったら・・・・などなど、本来フェアーなものではなくても良いから世界のベルトを巻かせてあげたかったと思う選手でした。

少なくともタイトルマッチ、一度はさせてあげたかったですね・・・

何だか一つの時代が終わったような気がして、少しさみしくなりました。

おそらくこれで彼は自分のボクシングの幕を閉じることでしょう。

夢を見させてくれてありがとう、大場選手。今日はお疲れ様でした。

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