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2014年9月

2014.9.12 大場浩平(真正)×相馬圭吾(三追)

元日本バンタム級王者の大場浩平選手がついに引退を表明しました。

馬鹿正直で真面目な性格と、一生懸命練習に打ち込む姿勢、そして軽やかなステップ、トリッキーでスピーディなボクシングスタイルに、長い間、夢を追い続けて大場選手を応援してきた者としては、今はとても寂しい気がしています。
おそらくラストファイトになるだろうと思い、名古屋から大阪まで足を運びました。
前回のカバジェロ戦の試合後に、これで引退と、このブログでも書きましたが、当日の記者会見で後1試合だけはやりたいということを話していたようでした。
本人にしか分からないグローブの置き方と言いますか、引き際の美学があったのでしょう。
大場選手は、今回の試合後話しているように、実際は以前から目の状態が悪く、再起戦と呼ばれる程良い試合になる可能性はほぼゼロに近いのではないかと思っていましたが、案の定、これまでのキャリアの中で最悪の試合だったのではなかったでしょうか。
それにしても相手の相馬選手。体力がありました。1Rゴングと同時に大場選手が苦手とする押しこみ気味の攻撃を容赦なく仕掛けてきました。1分もたたない内に、ああ、今日はずっとこの戦法で来るんだな、と観戦していました。相馬選手も番狂わせで勝利すれば世界ランカーになれる試合です。一生懸命パンチを繰り出していました。
大場選手は、ロープを背負って見栄えは悪かったのですが、まともにはパンチをもらわず、しかしほとんど動かずに時折、ボディで反撃してこの回は終わりました。
動きが悪い上に、スピードもパンチ力も無かったので、急な試合のための減量が響いて調子が悪いのか、この試合を現役最後と決めて楽しんでいるのか、おそらくどちらかだろうと思いながら試合を見ていました。
2・3Rは、大場選手は1Rほどロープを背負わず相馬選手のパンチを体の動きでかわし、空を切らせて会場を沸かせましたが、4Rあたりで右フックを二回ほど顔面にもらった時は、ちょっと冷や汗をかきました。
明らかに全盛期とは違う動きだったので、これはもう限界かなと感じましたが、試合後の記者会見で本人もそのように話していたようですね・・・・・
その後は、さすがにベテランらしく試合を有利に進め、相馬選手の顔面に左フックやワンツー、ボディブローを決めていましたが、かつてのアッパーカットは軌道が正確でなく、全盛期にアッパーカットで何度もダウンを奪ってきたこのパンチが、頻繁に軌道を誤り、カラ振りをくり返す度に、とても悲しい気分になりました。
得意のボディもダウンを奪うほどにはならず、フックも心なしか威力がなく。
そんな姿を見ながら、ああ、大場選手はすっかり変ってしまったな・・・・と。
思い返せば、最初のターニングポイントは日本タイトルの初防衛戦だったと思います。
岐阜ヨコゼキの児玉選手から8RにKO寸前に追い込み、あと一歩のところで不用意に被弾した右フック。あわや逆転KO負けかという試合でした。
この8Rに児玉選手からパンチを浴びるまでが、最高の全盛期だった気がします。気力も体力も自信もあり、打たれたら打ち返す、強い気持ちとタフさがありました。
その後、順調に勝ち進み、WBCでは3位までのぼりつめましたが、世界戦にはお呼びがかからず、病気を経て、真正ジムへ移籍しました。
真正ジムでも順調に勝ち星を重ねて、二つ目のターニングポイントが、東洋太平洋バンタム級タイトルマッチだった気がします。ここで1Rに思いもしない、ロリーの伸びる左・右ストレートを受け、ダウン。これが大きかった気がします。
この試合は、それまで大場選手の試合では見たことの無い壮絶な打ち合いでしたが、この時に目の負傷があったようです。
ここから、大場選手のボクシングスタイルが大きく変化しました。
それでも持ち前の運動神経と練習量で、大場選手は再び世界戦線に躍り出て、ついに世界タイトル挑戦者決定戦を手にしました。
しかし、皆様ご存知のように、意識がもうろうとする中で最後まで戦いましたが、残念な結果になってしまいました。これが最後のターニングポイントではなかったでしょうか。
目の具合さえ完全であれば、また違った展開もあったかなと思いますが、何を言っても今ではたらればになってします・・・・
実力的に世界の上位ランクにずっと君臨していながら(確か10年近く挑戦権のある世界ランカーだったと思いますが)、一度も世界タイトルへの挑戦はかないませんでした。こんな選手は他にいたでしょうか。
ボクシングには、純粋に強い選手が世界と戦うことができるとは限らず、いろいろとりまく環境があるのは十分承知していますが、大場選手には一度はその挑戦をさせてあげたかったというのが正直な感想です。
それにしても最後まで一生懸命練習して、減量して、自分らしく試合を戦って、この日を迎えました。実に爽やかな引退試合でした。
本当に残念ですが、仕方ありません。大場選手には、長い間、本当に夢を見させてもらって、心から感謝したいと思います。第二の人生も蔭ながら応援しています。
お疲れ様でした。
ありがとう!大場浩平選手!1410798936738

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2014.9.5 WBC世界フライ級タイトルマッチ

WBC世界フライ級タイトルマッチ チャンピオン八重樫東×同級1位ローマン・ゴンザレス

う~ん、予想もしなかった八重樫選手のファイトに、この試合を総括する言葉が見つかりません。
とにかくアマチュアからずっお無敵のロマゴン選手に真っ向から打ち合いを挑んだ八重樫選手。
このチャンピオンらしい姿勢にボクシングの最高の魅力を見ることができました。
最後まで逃げなかった八重樫選手のファイトに感動しました。
勝ったローマンゴンザレス選手。さすがでした。
これでチャンピオンになりましたので、また防衛戦での素晴らしい試合を期待したいと思います。
このような試合に挑んだ両選手、両陣営にボクシングファンとして、心から拍手を送りたいと思います。

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2014・9・5 WBC世界フライ級タイトルマッチ 予想

2014.9.5 WBC世界フライ級タイトルマッチ 王者八重樫東選手×同級1位ローマン・ゴンザレス選手 予想

このブログに訪問下さる皆様、大変ご無沙汰してしまいました。

何も書いていない時もお越し下さった皆様、ありがとうございます。

今日は久しぶりに記事を書こうと思います。

・・・・というより、ボクシングファンとしては、どうしても書かざるを得ない試合かと思います。

皆様ご存じのように、あまりの強敵なため、どの世界チャンピオンからも敬遠され続け、世界最強の実力を持ちながら、なかなか世界戦にたどりつけなかったからローマン・ゴンザレス。

何はともあれ、まずはその怪物ローマン・ゴンザレスの挑戦を受ける八重樫選手に心から拍手を送りたいと思います。

本当にボクシングを愛する私の周りのファンの間では、八重樫選手の勇気を称えるエールで埋め尽くされています。

それだけ、ファンは本物のチャンピオンを望んでいますし、最強者同士の戦いを望んでいるのです。八重樫選手こそ、本物のボクサーであり、チャンピオンだと思います。

それで今日は、このビックファイトを予想してみたいと思います。

多くのファンはローマン・ゴンザレス選手のKO勝ちを予想すると思います。

私の予想もほぼ同様です。ただし、八重樫選手の勇気を称え、万が一かも知れない勝ちも期待したいですね。

元々、八重樫選手は経験豊富で体力もテクニックもスピードも兼ね備えたチャンピオンです。何かあるかもと期待するのも試合前の楽しみとして許されることでしょう(^^)

試合ですが、大橋ジム側の作戦を考えると、八重樫選手は得意のフットワークを生かして出入りの早い動きで、ロマゴンのパンチをかいくぐりながら手数とヒットでポイントを稼ぎ、有効ポイントで判定勝利しかないと思います。

それでもロマゴンのパンチを全部はずすことは不可能ですから、何発かはチャンピオンも被弾するでしょう。少しずつでもパンチを食らうと、そこは強打のロマゴンですから、いくらタフネスな八重樫選手だとしても、徐々にフットワークに影響が出てくると思います。そのパンチを耐え、何ラウンドまでフットワークを生かせられるかがポイントではないでしょうか。

もうひとつは、ロマゴン選手のパンチを八重樫選手が受けた時、一つのパンチで終わらせるか、その後のコンビネーションパンチまで受けてしまうのか、という点も、もうひとつの勝敗の分かれ目のような気がします。即ち、一発までは被弾しても、次の返しのパンチをかわすこと。これができれば、何とか12ラウンドまで持ちこたえて、八重樫選手の判定勝ちがあるかもと予想します。

一発目を食らった後、二発目のパンチを食らう状態になったり、八重樫選手が有利な戦い方で勢いにのって色気を出してしまう場合、相手の打ち合いに応戦してしまう場合、TKOもしくはタオルでロマゴン選手の勝ちになると思います。

いずれにしてもこんな楽しみな試合はボクシングならではです。スピードとテクニックとパンチ力、そしてその裏側にあったであろう練習や減量苦などを試合の中で垣間見ながら、男の勇気を見届けてみたいと思います。

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