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2014年12月

2014.12.30 WBOスーパーフライ級タイトルマッチ オマール・ナルバエス(王者)×井上尚弥(同級8位)

井上選手自身が、この階級が一番ベストだと言った通り、最高の試合を見せてくれました。

今までもすごい選手だなと思っていたのですが、減量がきつく試合内容が良くないとのコメントに、そんな状態であんなに良い試合をするなら、今日はどうなるんだろうと期待しましたが、良い意味で期待を裏切るタイトルマッチでした。
今日の井上選手には、もう、私からは文句のつけようがありません。完璧でした。
そもそもこの階級でも長期防衛王者ナルバエス相手に2ラウンドでKO勝ちなんて、誰が予想したでしょうか。すごいに一言です。
軽量級のこの階級にあって相当パンチに威力があるんでしょうね。
何度も防衛し、しかも今まで一度もダウンしたことがないというチャンピオンに、最初からダウンを奪うのですから大したものです。
最初の右ストレートからダウン。びっくりしました。
二回目の左フックはかすっただけのパンチでしたが、かなり効いていたようでした。
このようなかすかにかすっただけで効いてしまうパンチは、時々見かけますね。
昔、シュガーレーレナード×トーマスハンーンズ戦で確かに見たことがあります。追い込まれたシュガーレイが起死回生で放った右フックがかすかにハーンズの頭をかすったのですが、その一撃でダウン寸前になりました。
狙って打てるパンチではないと思います。
その後も2ラウンドには左フックのカウンターで3度目のダウン。これは、直前にも狙って打っていましたが、軌道とタイミングを修正した見事なノックダウンパンチでした。
最後にノックアウトしたパンチは左ボディブローでしたが、八重樫選手の相手ゲハラ選手と同じ急所を完璧に打ちぬいたKOパンチでした。
この左ボディも、打つ前に同じように左ボデイを打っていますが、浅くて急所を外していたものを、やはり軌道修正して、打ちこんだものでした。
あそこの急所に打たれるとどんな選手でもKOしてしまいます。内山選手が、以前KOした時も同じ場所に決めていましたね。
いやはやそれにしても、スピード、パンチ力、勇気、コンビネーション、スタミナ、何をとっても申し分ない選手だと思います。
試合後にインタビューで相手をたたえる余裕までみせるとは、すごいチャンピオンになりそうな予感がします。
ロマゴンともあるかも知れないですね!
対戦すればこれはすごい試合になりそうです。
ともかく井上選手、ありがとう。お疲れ様でした!
一日4試合はさすがにコメントも大変です(笑)
では皆様、めげずにまた明日!

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2014.12.30 WBCライト級タイトルマッチ ホルヘ・リナレス(同級1位)×ハビエル・プリント(同級2位)

最近のリナレス選手は抜群に強いですね!

特に右のカウンターがキレまくりで、この試合もその右一発で試合が決まるのではと、目を凝らして観戦していました。最近のリナレスのスピードとキレがすごいので油断していると見逃してしまうと思ったのです。
しかし2位のハビエル選手もなかなかでしたね。このリナレス選手相手に好戦的に戦っていました。以前、日本でタイトルマッチをした時に、右フック一発でまさかの1ラウンドKO負けをしたリナレス選手でしたが、その右対策も万全でした。いつもそうですが、特にガードを高くして、よく相手を見ていました。打った後も、頭の位置を変えるなどディフェンスはほぼ完ぺきじゃなかったでしょうか。
良く相手を見ていたからだと思いますが、やはりカウンターのタイミングが見事でした。これは他の選手が練習してもなかなか身につくものではないかも知れません。
1ラウンドもカウンターでアッパーを打つあたり、思わずすごい!とうなってしまいました。
この試合もキレまくりでしたので、1ラウンドを終わって、この試合はかならずKOでリナレスの勝ちを確信しました。
ハビエルも距離の取り方、プレッシャーのかけ方が抜群で、ジャブも良かったですしパンチも的確でしたが、リナレスは最初ハビエルのジャブをまともに顔に受けましたが、次からは同じように喰うことは最後までありませんでした。同じパンチはかならず次に外していました。これが追撃を食らわなかった理由であり、勝因の一つだったと思います。
最後のKOパンチはカウンターではありませんでしたが、強烈な右ストレートでした。一発でノックアウトしてしまう今のリナレスのパンチは相手にとって本当に脅威だと思います。
3階級制覇のリナレス選手。次回からの防衛戦がとても楽しみになりました。可能なら世界の強いチャンピオンクラスと戦って欲しい気がします。今なら誰にでも勝てそうな感じです。
お疲れ様、リナレス選手!

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2014.12.30 WBCライトフライ級タイトルマッチ ペドロ・ゲハラ(同級1位)×八重樫東(同級3位)

この試合は両者の距離感が同じようでしたので、始めからかなりスリリングな試合になりました。

パンチの力はゲハラ選手、スピードは八重樫選手。
的確に当てていたのはゲハラ選手。
リーチが長くタイミングもゲハラ選手の方が優っている印象で、全体の試合のペースを握っていたようでしたので、4ラウンド時点の公開採点は妥当だと思いました。変な小細工がなさそうで良かったです。
さて、この試合でもっともスリリングだったのは同じタイミングで打つ両者の右カウンターでした。
どちらも距離がつまった一瞬のタイミングで打つカウンター。
やはりゲハラ選手は最初から威力がありうまかったので、ちょっと怖いなと思っていました。
八重樫選手は、リーチのハンデをデハラ選手の右パンチ後に打つ左フックで対抗しようとしていたように見受けられましたが、今日の八重樫選手はガードが甘く、このパンチ力をもつ相手にはかなり危険すぎましたね。
ロマゴン相手にあれだけ我慢したので、多少打たれ強さに自信があったのでしょうか。
あるいは勇敢な性格がなせるわざなのでしょうか。打たれても打ち返すというのは良かったのですが、あれだけ打たれるとさすがの八重樫選手も効いてくると思います。
もう少しガードするなり、頭をふるなり、足を使うなり、できる選手だけに悔やまれました。
チャンピオンになったゲハラ選手は、攻撃が強かったです。ジャブの手数も多いし、左ボディブローも良かったです。まとめるパンチもあって、コンビネーションも多彩。パンチ力、的確さ以外にもそんな技術がありました。
八重樫選手をKOしたパンチはまさに急所を的確に打ちぬいた見事なパンチでした。
八重樫選手も百戦錬磨ですので十分予想していたと思いますが、メキシカン独特のタイミングで来たフックの左ボディだったので、効いてしまったように思います。
さすが世界1位ですね。
もうひとつゲハラ選手が良かったのは、ほとんんど相手に体の正面を見せなかった点ですね。
八重樫選手が体を相手に正面に向け、真っ向から向かって行くのに対して、ゲハラ選手は体の左半分しか八重樫選手に向けないで、打たせる場所をほとんど無くして戦っていたと思います。どこを狙うか最後まで絞らせない立ち位置もうまかったと思いました。
このようなスタイルは、リナレス選手と戦ったハビエル・プリント選手にも見られましたのでメキシコの選手が一般的に取り入れているスタイルなのでしょうか。
八重樫選手の勇敢さには敬服しますが、次回からはもう少しディフェンシブに戦いつつその偉大な勇気を示す試合をして欲しいと感じました。
今日は相手が強かったと思いますが、八重樫選手も逃げないで戦う姿は勇敢でした。
KO負けは残念でしたが、八重樫選手の御蔭でボクシングのだいご味であるスリリングな試合を見ることができました。八重樫選手ありがとうございました。ゆっくり休んで、また次の試合も期待しています。

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2014.12.30 村田諒太(帝拳)×ニック・ロウ(米国)

年末になりました。

ここ数年は大みそかに世界タイトルマッチが行われるようになり、少しはボクシングの人気も上がって来たかなと期待していた中、今年は8試合も世界タイトルマッチが開かれるというファンにとってはこの上なく嬉しい年の瀬になりましたね。
しかも、タイトルマッチ以外にも、オリンピック金メダリストの村田選手や元世界チャンピオンの井岡一翔選手・宮崎亮選手などの試合も組まれていて、いよいよボクシング界も本腰入れてファン拡大に取り組始めたのでしょうか。
しかも民放のテレビ局が放送してくれているのが嬉しいですね。
大掃除も済ませてゆっくりテレビ観戦することができました。
さて、今日12月30日は、まず村田諒太選手×ニックロウ選手の試合からです。
村田選手は、解説の西岡利晃氏も話していましたが、今日の試合は世界戦に向けてさまざまなテストをしているような印象でした。まあ、何と言っても世界タイトルは12ラウンドですから、この長丁場をどうやって戦うか、スタミナやペース配分を身につける必要があるといった感じでしょうか。12ラウンド以外は、無理にKOを狙わずフルに10ラウンドを戦おうという様子み見られました。
攻撃としては、特に今日は右フックをガードに隙間から打ち込むパンチをたくさん打っていたのが印象的でした。ゴロフキンにスタイルを取り入れたのでしょうか。ガードが堅い選手相手に良く決まっていたと思います。
ジャブもたくさん手数が出て、右ボディのストレートや左ボディも的確でした。
終盤は、ワンツーや連打も交えて、ほぼ思うような攻撃の練習?はできたのではないでしょうか。
しかし、おそらく今日の村田選手は最初からディフェンス重視の作戦だった気がします。やはり世界の重量級には一発で試合を決めてします強烈なハードパンチャーがゴロゴロしていて、それをひとつ喰ったらおしまいということが有るわけでして、上に行けば行くほど今まで以上に相手のパンチをもらわないということが大切になってくると思います。そういう意味ではいろいろなことを試していましたね。
ガードが高くボディブローの対応もほぼ完璧でした。特に左のガードが高くまともに受けたパンチは1・2発くらいでしたでしょうか・・・
サークリングのステップも基本通りでしたし、相手のパンチも良く見ていて、予想外のパンチは受けていないと思います。
相手の正面に立たないで、位置を変えてはパンチを放つ、そういう器用さも見られました。
終盤KOできなかったこと以外は、ほぼ思い描いていたような試合ではなかったでしょうか。
とここまで書きますと満点に近い試合だったように思われますが、ただ、ちょっと気になる点もいくつかありました。
序盤、スタミナ配分の関係でしょうか、何となくパンチに切れがなかった印象です。距離が相手の有利になった時に、パンチはガードしていますが、何もせず見ている時間がちょっと長い気がします。
それと関連しますが、もう少し気になるのがカウンターが少なすぎの部分です。まず、ディフェンシブに戦うということだったら仕方がない気もしますが、今までに見た試合でも、カウンターが少なかったと思います。もちろん、並はずれたパンチ力があるので自分から攻撃したパンチで相手をKOすることができましたが、これから打たれ強い世界ランカーと対戦した場合、ちょっと心細いです。もし、このパンチ力にカウンターがあれ相当世界と戦えると思いますが。
もうひとつは右のボディーブローを打つ時に軸の位置がぶれるのが気になります。重心が高く不安定でここにカウンターをくらうと危ないです。
ともかく、ゴールドメダリストとして期待も高い村田選手なので、かなり慎重な試合運びになるとは思いますが、もう一皮むけるために、世界挑戦までに何試合かは必要な気がします。
村田選手には、何とかこの重量級で世界タイトルを獲ってもらいたいという期待が膨らむので、血のにじむような練習と減量をして試合に挑んでいる中、いろいろ注文するのは気が引けるのですが、心からボクシングを愛するファンとして村田選手にはおゆるし頂きたいと願います。
今後の活躍を楽しみにしています。村田選手、お疲れ様でした。

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