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2014.12.31 WBA/WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ 王者リゴンドー×天笠尚(山上)

まさかのリゴンドーが来日でしたね。

本当に実現するとは思いませんでした。
なんだかんだ言いながらこればかりはテレビ局のお蔭かも知れません。
私は名古屋に在住していますので、大阪なら近いし会場まで足を運ぼうかと考えましたが、もうひとつの世界戦・内山高志選手も見逃せないなと、今回はあきらめてテレビ観戦致しました。
しかし天笠選手とリゴンドー選手。
誰がどう見てもボクシングの力量差が歴然としていて、ビートたけしが失礼な言い方だけどとか、本人自らももそう話しているように、1%の可能性を信じて戦いに挑む天笠選手の、まずは勇気をたたえたいと思います。ボクシングの魅力は何よりも戦う勇気だと思います。

テレビ局がこのボクシングの世界戦を放映する構成が、スポーツのバラエティの中の一角でしたので、おそらくボクシングファン以外の方々も御覧になっているはずで、そんな中、リゴンドーがあまりにも一方的に天笠選手を打ちのめし、あっという間に試合が終わってしまい、ボクシングなんて所詮こんなもの、と思われてしまうのが気の小さい私の最悪のシナリオでした。

しかし思いのほか、天笠選手がリラックスしていたので、こちらが驚きました。一方のリゴンドーも天笠選手の背が高いのでちょっと勝手が違う感じでしたね。1ラウンドが無難に終わって少し安心しました。

さすがにリゴンドーはこのやりにくそうな天笠選手に対してボディーからスピードのあるジャブ・ワンツーなど、レベルの高さを伺わせます。天笠選手は、当初相打ちの作戦と話していましたが、繰り出すパンチを華麗なステップやダッキングでいとも簡単に外してしまい、やはり天笠選手ではこの相手には難しいなと思わせる序盤でした。あのドネアでさえ手を焼いてまともにパンチを浴びせられなかったリゴンドーです。役者が違うかな、というのが正直な感想でした。

その後も天笠選手は、多分、得意なんでしょう、右のカウンター・ストレートを狙っているようでしたが、足早に逃げられてパンチが当たりません。リゴンドーは余裕があって、ステップを使わない時は、天笠選手のジャブを軽くパーリングしていたり、試合を楽しんでいるようでした。

後、妙にリゴンドー選手が紳士的だったのには驚きましたね。クリンチの離れ際に汚いパンチで相手をKOしたり、ちょっとずるがしこく正々堂々と戦わない印象をもっていましたが、この試合のリゴンドー選手は余裕があったのか、なかなか紳士的でした。

リゴンドー選手は、ガードの高い天笠選手に対してちょっと攻めあぐねている感じもありました。いくら相打ち狙いでも、さすがにリゴンドーのパンチをまともに食らってしまっては試合にならないので、このガードを高く保っていたのは良かったと思います。しかし、それでもちょっとした隙間を良く狙って、スピーディに踏み込んで空いた場所へパンチを入れ、相手が打ってきた時にはもういない・・・。時に天笠選手の左ジャブに対し、左ジャブを返す・・・相手にジャブを当てさせず、決して主導権を渡さない上に、攻め手をたくさんもっている、このチャンピオン・リゴンドーは実にうまいなと改めて関心して見ていました。

先に展開を有利に運んだのは、やはりリゴンドー選手でした。天笠選手のガードが高いとみるや、両手のガードの下側からアッパーカットをすごいスピードでねじ込んで来ました。これにはさすがに天笠選手も対応できていませんでしたね。ここから一気にたたみかけるパンチ。天笠選手はこれで終わりかと思いましたが、意外や意外、持ちこたえてステップしながら、まだまだ大丈夫だと自らアピールしていましたが、これには会場も大いに湧いていたようでした。

しかし、こんな絵にかいたような劣勢の試合の中盤に思わぬ天笠選手のパンチが炸裂しました。解説者もパンチの打ち方が奇麗なものではなく上半身と下半身がバラバラでしたけど、と言っていましたが、これこそ最後の1%に賭ける執念だったのだと思います。天笠選手の自分の後ろに回り込んだリゴンドーに対し、半分体をよじりながら放った、しかし、この時の天笠選手のパンチ、実に正確にリゴンドーの顎を捕えました!

お見事!

私、ぼんやり見ていたのですが、急に目が覚めてきました!(笑)
天笠陣営の会長が、天笠選手は当て勘が良いと話していましたが、そんな良さの出た場面ではなかったでしょうか。二度目のダウンも奪って、今世紀最大の番狂わせがやって来そうな展開になりました。
すごい!これぞボクシング何が起こるか分からないぞ!とワクワクして見ていました。

リゴンドー選手も完全に効いていて、足取りがおぼつかず、後一発を急所に決めていたら、というラウンドでした。実に惜しかったです・・・・


次のラウンド以降も天笠選手が手数を出して行けば、かなり奇跡が起きそうでしたが、多分、減量の影響ではないでしょうか、スタミナ切れという感じでしたね。
その後はリゴンドー選手が回復して、天笠選手のスタミナ切れを読み切って正面からワンツーで天笠選手はダウン。良く立ち上がりましたが、もう燃料切れの天笠選手には戦うエネルギーはありませんでした。

それにしても例え99%勝てそうにないくらい強い相手でも、威力のあるパンチを一つ打ちこめば、勝敗がひっくりかえるかも知れないという、ボクシングならではの面白さを伝えてくれた試合でした。

正直、天笠選手にはあまり期待していませんでしたが、リゴンドー相手に良い試合を見せてくれたと思います。本当にお疲れ様でした。

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